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●2002 FIFA WORLD CUPオフィシャルITパートナー
ワールドカップのオフィシャルパートナーになるには多額のスポンサー費用が必要になる。もちろん1億円や2億円では到底無理だ。しかも、ITパートナーということになると、ハードウエアやサポート人員等の提供も必要で、大きな勝負となる。今回のこの勝負に出たのが東芝だ。東芝は、どのような効果を狙ったのか?6月7日付けの日経産業新聞に岡村社長のインタビュターが掲載されているので一部抜粋する。「日本では、家電と重電の東芝というイメージが定着してます。IT関連の事業が75%を占めているのに、そのイメージが浸透していません。公式スポンサーになるにはかなりの費用がかかりますが、ITに強い東芝をアピールすべきだ思いました。~途中省略~ただ、本当にブランドイメージを高めたいのは日本です。」
●バイロム社のソリューションと東芝は関係ないが.….
懸命なみなさんから、こういった声が聞こえてきそうだ。確かに、東芝は、日韓両国で行われている試合の結果や、選手・監督のコメント、写真、映像などが即時に配信されるシステムを提供するだけでなく、横浜のIMC(国際メディアセンター)や全国10か所のスタジアムのメディアセンターに対して運営に必要となるIT機器を配備、セットアップ、稼働、そしてエンドユーザーに対するIT機器操作等のサポートをしている。言ってみれば、バイロム社のそれとは比べ物ならないほど複雑なシステムをミッションクリティカルに稼動させている。ただ、現実はそうであっても、イメージの世界はまた別物である。
●一般人にとって、インターネット=ITぐらいのイメージが普通
そもそも、我々のような業界の人間は、家電と重電の東芝というイメージは持っていない。つまり、東芝がイメージを刷新したいと考えている一般の方からみると、FIFAのチケットセンターに繋がらないのはITパートナー、ITパートナーと騒いでいる東芝の力不足なのだ!と取られてもしかたがあるまい。ましてや、東芝はFIFAチケットセンターとは関係ありません!と告知するのは逆効果だ。東芝はITパートナーにこだわったようだが、今となっては、AVAYAのオフィシャル・コンバージェンス・コミュニケーション・プロバイダーという訳のわかんない名称の方が得だった可能性が高い。AVAYAの方が、よっぽどネットワークカンパニーなんだが.….東芝は本当についてない….(2002年執筆)