中高年の為のコブ上達極意


若い頃から結構スキーをやっているのにコブが苦手なスキーヤーって多いですよね。
実は私もそうでした。
苦手なので、いろいろと自分に言い訳をして、滑りやすいゲレンデを選んで滑り、そこでは上級者です!って顔をしてきました。
しかし、5年位前に一念発起して、苦手なコブを克服すべく練習を始めました。


私は、学生時代は下手くそなスキーサークルに所属して、一応、競技スキーのマネごとをしていたので、社会人なってからも、まあまあスキーは上手い人と言われるくらいの技術はありました。フラットなとこでだけは上手いんですよねwww


私の場合は、下記の3つが大きな原因でコブが苦手になっていたんですよね。

1.ずらしのターンが苦手
私が学生のころはまだカービングの板はなく、ナローな板でカービングターンするのが上級者のあかし!みたいなところがあって、とにかくずれないターンも目指していました。そこで簡単にずれないターンのできるカービングの板が普及したもんだから、板をずらすのが凄く苦手になっていたんですよね。ずらしの技術は実はアイスバーンでも重要で、一所懸命にエッジをたてている人をよく見かけますが、アイスバーンはどちらかというと、板をずらしながら制御する技術の方が重要なですよね。
もちろん本題であるコブの中では板をずらす技術が最も重要になります。コブの中でのカービングターンなど100年早いんですw。

2.ターンのきっかけの交互操作がクセになっていた
私は競技スキーをがじっていたもんだから、きっかけがシェーレン(逆ハの字)になってステップターン気味になっちゃってたんですよね。だから板の同時操作が基本的に苦手。簡単なバーンで同時操作のターンすることはできても、ちょっと難易度が上がると、すぐに踏み変えの動作をしたくなる。これではコブは滑れません。私は逆ハの字ですが、ハの字や平行に踏み変える人も多いと思います。これもコブでは弱点になります。
たまにプルークでコブを滑る動画を見かけますが、あれは相当上手くないと出来ないと思いますw。

3.左右のターンに得意不得意がある
もちろん、それなりの上級者であったので、普通に滑っている時に、左右のバランスが崩れることはありません。でもバーンの難易度があがると、知らず知らずの間に得意な方のターンを多用して、そちらのターンに頼ってしまう癖もあった。これは、ある種の制限滑走ともいえるコブ斜面克服には致命的な弱点になります。


どうですか?
こころあたりはありませんか?

3つともこころあたりがなくても、この中のどれかが当てはまるだけで、コブは上手に滑られないと思います。

1.番については、とにかく板をずらす練習を繰り返すしかありません。できるけいろいろな雪質や斜度のバーンでとにかく左右ともに板をずらすして制御する練習をしてみてください。ネットに練習動画はいくらでもありますから。

2.番と3.番(慣れてくれば1.番も)は同時に練習できると思います。アホみたいシンプルな話なんですが、とにかく普段からターンのきっかけの踏み変え動作をしないルールを自分にかして、ずっと同時操作を続ける。さらに頭の中で自分の得意な方のターンを全体の軸とするのではなく、苦手な方をターンを基軸として全体のターンを成立させるよう無理やりイメージするのです。これは苦手ターンのない人には分からないイメージですが、左右に強弱のある人には分かると思います。

こうした滑りをコブ以外でずっと続けていると、少しずつだんだんとコブの中で板をずらして制御させながらターンできるようになるはずです。

ただし、もう中高年になっている我々は凄く時間がかかると思います。
シーズンの終わりに今年も少しだけ上手くなったな、と感じる程度です。
でも、中高年になって少しでも苦手が克服できるのは物凄い喜びを感じることもできるでしょう。

この練習をしてると深いパウダーも上手くなりますよ。