そこそこ仕事ができる人の活きる道2

 










前回のそこそこ仕事ができる人の活きる道1で『決して実力だけで勝者が決まるレースではないこの摩訶不思議なサラリーマンの戦い』と書いた。ところで実力ってなんなんだろうね。実績と言い換えてもいいかもしれないが、実はサラリーマン戦争ではこれまたやっかいな問題だ。

実は人事評価にはプロセス評価って更に抽象的な評価もあるのでサラリーマンの実力ってもっと曖昧ななんだけど、ここはシンプルに実績に絞って考えてみたい。

・中間管理職時代、偉い人に頼まれて前年度2倍の売上予算を設定させられた。わりと事業開発畑だったので予算でこれくらい調整されることもある。自分のことをあまり良く思ってない直属の上司に前年度比で180%達成しても予算未達で低い評価をつけられた。

・金額は適当だが、新規事業で奇跡の1億円の売上達成。売上を毎年減らしている古い事業部の役員にたった1億なんてこっちじゃ、なんてことない数字と馬鹿にされる。この事業部、この年、前年度比8億売上減らしているので、たいしたことないか(笑)。

これは自分がサラリーマン時代に経験したなんじゃそれ?って話のほんの一部だが、実績評価一つとっても、本当に曖昧で、そこそこ君の生きる道は厳しい。まあ、業務の難易度みたいな係数があったりもするけど、複雑なだけで、曖昧度は更に上がる。

しかも、だ。散々、手間をかけて公正になるように、逆に曖昧化した人事評価の結果だけで、昇進が決まるわけじゃない。

まさになんじゃ、それ??だが結構真実だと思う。

じゃ、何が必要なの?なわけだが、サラリーマンって大きく以下の2つの分類があることを理解する必要がある。

★何をやっても難癖をつけられる人=素直に評価されない=何もやっていないとか、たまたまとか、部下がやったとか

★何をやっても許される人=必要以上に評価される=本当にたまたまでも本人の評価になる

自分自身を振り返るともちろん『何をやっても何癖をつけられる人』のクラスターだった時間が圧倒的に多い。もう何度も干された。本当にまたか...よってくらい何度もね。

自分が反省するのはどちらのクラスターなのか?理解できたのが40歳前後くらいまでかかってしまったことだ。20歳台後半で、既に所属クラスターは決まっているので、ここで気づければだいぶんその後人生が変わったように思う。実際、そのように自分を認識してからは少しだけうまくできるようになったように感じる。

次回はほどほど君と転職についてに続く!