ほぼリタイア&二拠点生活 1ヶ月を振り返って












7月から少しばかりのアドバイザリー契約収入のみのほぼリタイア生活になって最初の一ヶ月を振り返る。
投資については7月31日に日銀とFRBでそれぞれ金融政策を決定する重要会議もあり、それに向けた思惑売買も相まってなかなかスリリングな展開となった。日経平均は6月末比較で98.7%とほぼトントンだった。自分の日本株ポートフォリオは99.6%で日経平均より幾分か良いパフォーマンスだったものの少しだけ資産を減らすことに。問題はドル円で、6月末1ドル160.49円だったのが7月末には149.98円と一気に10円以上の円高ドル安水準になった。さすがこれだけ下がると無傷なわけにいかず、主にドル建て運用している証券会社の口座残高は6月末比で96%だが、一気に7%以上ドルが安くなった割に持ちこたえたとも言える。
7月はアルバイト程度の勤労収入しかなくなったのもあり相当全体資産は減ったかな?、と腹をくくって調べてみると、全体としては前月比99%という結果だった。久々のアンダーパフォームでポートフォリオ合計で年末比で113.7% 、退職後119.1%とそれぞれ1%程度の悪化。とはいえ、実は想像していたより、傷は浅く少しほっとしたのも事実。毎月書いているけど、たまたま今年なって資産が増え続けていたけど、本来上がったり下がったりするのが正常。ここは冷静に慎重に資産の保全に努めたい。
ただし、自分の基本的な投資シナリオの変更はない。本日8月1日も日経平均は大幅に下り、更に円高ドル安が進んでいるので、明日にはまた全体で資産は目減りしているだろう。ただ、こうした短期の動きは日米金利差の縮小、と日銀の国債買い入れ額の縮小に呼応してしばらく続くのだろうけど、自分としてはそれは今回の円安要因の一つにすぎないと思っている。基本的には日本の産業基盤の相対的低下にともなう国力の低下が根底にあると思ってる。また、この先、日銀が金利を米国並み、いや現在の米国金利の半分も上げることは現実的にできないし、国債買入の減額も実際に相当難しい。民間に急に月額3兆円も民間に引き受けさせることができるなら、今までも日銀がここまで買い続ける必要はなかったでしょうから。おそらく政治的圧力に負けて、日銀の国債買い入れ額はそこまで減らせないはず。

となると総合的に円の価値の相対的劣化は防ぎきれないと思うのでシナリオ変更は今のところ必要なしとみるのだが。まあ、ハイパーインフレ論者でもないので総資産の10%くらい減少したらシナリオの見直しもあり得るけどね。投資は臨機応変が何より重要だから。

投資についてばかり書いたので、先月の二拠点備忘録は別エントリにて。