今回の大暴落を受けてポートフォリオを緊急チェック


 






そろそろ来るな、来るなと思っててもなかなか逃げられないバブルの崩壊。まあ今回も日銀が供給してきた過剰流動性のほんのちょっとの減少(実際にはまだ国債購入の減額はしていない)予定の発表とほんのちょっとの金利上昇だけでこの有り様。円の上昇以外はほとんど全部が全滅状態で、もうこうなるとどうしようもない。仮想通貨まで下げてるんだから。その割に長期金利は下がっててもうめちゃくちゃww。

世界の中央銀行の中で最後まで市場にじゃぶじゃぶ資金の供給をし続けていた日銀が皮肉にも暴落トリガーを引く羽目になったわけ。各国はこれから緩和方向に進む中、日銀だけが引き締めに向かうんだからそりゃこうなるわな。

もちろん結果論なんだけどねww。

思っていた通り、昨日がセリクラで本日株価はリバウンドしてるし(しかし値幅は激しいよな)、円も少し円安方向に戻しているので、自分のポートフォリオ的にも一旦は昨日の状態が底になっていると思うので確認しとくか、と。

やはり先月末よりめちゃめちゃ資産は減少していて、昨年末比較101.3%、退職後106.1%と10%以上資産を減らしてしまった。でもなんとか前年割れは避けられ、今年の振り出しに戻った感じとも言える。日本株の口座の壊滅ぶりからもっと激しくやられてるのかとも想像していたけど、まあ持ちこたえたなあ、というのが素直な感想。そういう意味ではドル建て資産も多く持つポートフォリオがどの程度の大暴落に対応できるのか?良いストレステストができたと思っている。この規模の暴落でおおよそ10%の減少となかなか得られないよいデータが手に入った。

本日はリバウンドしているがこれからも各経済指標に一喜一憂して市場は進んでいくのだろうし、二番底を確認しないと市場は落ち着かないような気もする。

とはいえ10%の資産減少で長期シナリオの再検討をする自分ルールは発動してみたが、やはり検討の上、シナリオは維持することにする。

なぜならインターネットバブル崩壊の後も結局本物は残ったように、今後もAI分野の成長は止まらないし、その中心に居続けるのが米国なのは変わらない。インターネット革命で一社も国際競争力を持った企業の生み出せなかった日本産業と米国の差は開く一方だと思う。なのでしばらくは円高局面もあるだろうが、中長期で見るとドル高円安トレンドで進むシナリオの変更は必要ないと考える。

しかも今回日本株が一番暴落したことで植田総裁は追加利上げがかなり難しくなったように想像できる。あと本当に国債買い入れ減額を予定通り実行できるのか、疑わしくなってきた。今回の株価の暴落は日銀のバランスシートを痛めているし、植田総裁の悩みの種は尽きない。これも円が上がれない理由の一つかな。